質問:必要経費と個人的な支出が含まれた家事関連費は、どのように区分すれば良いのですか?

答え:原則的には、事業に直接関係のある支出のみが必要経費となり、家事費は必要経費になりません。
ただし、家事費との区分が明確に出来ない家事関連費については、合理的基準により必要経費に計上できます。

[POINT]

①必要経費
必要経費とは、別段定めのあるものを除き、売上原価の楽屋販売費及び一般管理費その他当該売上を得るために直接要した費用の額と税法で定められています。
そのため、事業と直接関係のない個人的な支出である家事費については必要経費には認められません。

②家事関連費
家事関連費とは、水道光熱費のように個人的な支出と事業場の支出の区分が難しい支出のことを言います。
原則として、家事関連費は必要経費に計上することは出来ませんが、事業場必要とされる部分の金額をクリニックの使用割合などを個別に計測するといった合理的な基準により、金額を明らかに出来る場合は、その部分の金額を必要経費にすることが出来ます。
したがって、家事関連費については、原則、必要経費ではありませんので、必要経費として計上するには金額の算定根拠資料が必要となります。

ページトップに戻る