居抜きにおける開業の注意点①
デス・テナント
居抜きにおける歯科開業での注意点は様々であるが、機材的な面は専門外なので省かせていただきますが、1番気を付けるべき点は、
・死んでいるテナントかどうか?(デス・テナント)
という点だと思います。
どのコストを抑え、どこに資金を投下するのか?
どこの町にでも見られることですが、「ここの物件、誰がやっても何やってもダメだよなぁ」というような物件を見かけたことはありませんか?
特に歯科の場合、先生が何人も変わっている…なんていう物件は注意が必要です。
基本的に歯科経営において、商圏内にどれほど競合があっても都心部などでは「すべてのクリニックがそれぞれお互いに勝てる」ということも可能です。それについては、歯科のビジネスモデルは美容院と酷似しています。そして歯科のビジネスモデルの失敗パターンも美容院の失敗パターンと酷似しています。
では、居抜き開業におけるデス・テナントの解決方法はどこにあるのでしょうか?
看板と壁紙・照明
まず看板。居抜き物件の場合、コストを抑えるために看板をそのまま使用することが多くみられますが、看板のタイプと色使いは、その選び方1つで前回のクリニックのイメージをそのまま踏襲してしまいます。
患者が多くてそのまま引き継ぎたいのであれば良いのでしょうが、そうでない場合はしっかりと変えなくてはいけません。
1.看板照明はあるか?
2.照明を当てても暗い雰囲気は出てないか?
そして大切なのはイメージカラーです。前のクリニックと同じカラーを引き継ぐのであればリスクは大きいです。なぜなら街の人のイメージが膠着してしまっているからです。
3.オレンジ⇔スカイブルー
4.グレー⇔ピンク
時代のトレンドカラーを注視することも大切かもしれません。
もちろん、開業する場所の属性を考慮することは当然ですが。
壁紙と院内照明
壁紙を変えない場合、よほど状態が良くないと患者に対して悪いイメージを与えてしまう。
「新しいと思って来たら古くてヤバい歯医者」
なんて思われたら最悪です。
ですが、壁紙の張替えは、「剥がし」「下地処理(修理)」「クロス選び」「貼り替え」「産廃」などがあり、張替え単価はおおよそ1㎡¥850~¥1200です。もちろんゴミも出ます。分かりやすく1R当たりでイメージすると、張替えでは20㎏以上の廃クロス材に、塗装においては60リットル以上の養生ゴミ+1斗1缶分の廃ごみ。クリーニングにおいては60リットル以上の養生ゴミが出ます。
壁紙だけでもけっこうしますよね?
しかも、業者によっては人工(作業員の数)によって金額が変わりますし、なんと言っても張替えは接着剤などの匂いが取れるまで2~3日は掛かります。それだけコストも掛かるということです。
時代は壁紙再生クロスメイク
私が勧めるのは、ほとんど1日にで壁紙が再生できてしまうクロスメイクという技術です。
施工単価は1㎡¥600ほどで従来の60%~半額ほどの単価で、しかも施工スピードは従来の1日当たり50㎡に対し150㎡!3倍です。赤い彗星並みのスピードです。しかもほぼ1日で匂いなく乾き、付加価値としては防菌・消臭・防カビ。
国が推奨するSDGsにも貢献できるといった居抜き開業にピッタリの商材です。
もちろん、私がサポートする歯科医院様にも要望があればご紹介していますし、皆さん本当に驚かれます。しかもこれは患者さんが見える部分だけの施工も出来るという優れものです。
次回は、居抜きにおける内覧会と患者を離さない院内ツールとホームページについて書いていこうと思います。
ご質問、ご相談がある方は内覧会サイト(別サイト)のお問い合わせからお願いします。
近々こちらにもメールフォーム設置しますね。
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